2008年8月27日水曜日

2008年8月15日金曜日

記者会見のお知らせ

Press Release

報道関係者各位             2008年8月15日/有限会社ナチュラルハイ


裸の大陸チャリティプロジェクト
「エロでも救える命がある!」アダルトビデオでボランティア活動
―チャリティ活動すら規制される表現規制の風潮にNO!―



始まりは「外国で異文化と接しながらAVを撮ったら面白そう」という思い付きでした。

しかし海外で貧困に苦しむ人々の生活に触れる内に、次第に「たかがアダルトビデオでも人助けくらいできるんじゃないか?」と考えるように。

そんな想いから今回の「チャリティAVプロジェクト」を立ち上げました。

最初に100万円を用意し、それを元手にスタッフとAV女優とが現地でボランティア活動。その映像とAVパートとを合わせた作品を発売し、売り上げをボランティア団体を通じて全額寄付します。

現地の子供達に雨風を凌げる家を建ててあげたい
今日を生き抜くための食料と水を提供したい


そんな全くの善意だけでスタートした当プロジェクトですが、待ち構えていたのは日本を覆う表現規制の風潮で、完成した作品には子供の笑顔をすべて覆い隠す画面一杯のモザイクが……

こんな映像では「エロでも救える命がある!」という主張を充分に伝えられません。
しかしそんなイビツな作品にしなければ発売が許されません。

なぜエロ商売の人間には満足なチャリティ活動が許されないのでしょうか?

歌手がチャリティコンサートをやるのであれば、AVメーカーはチャリティAVを発表するのが当然ではないでしょうか?

それをモザイクで隠してしまってどうしようというのでしょうか?

我々はこのやり過ぎな表現規制の風潮に「NO!」と声を挙げるため、8月25日に記者会見を行います。



■当日のプログラム
・ナチュラルハイ佐久本(監督)よりご挨拶
・佐伯奈々(主演女優)よりご挨拶
・チャリティプロジェクトの概要説明と今後の展開について
・質疑応答
司会進行:松沢呉一
※会見後の個別取材もお受けします



■記者会見の日時や問い合わせ先
日時:2008年8月25日
主宰:有限会社ナチュラルハイ
TEL:03-5333-4442
FAX:03-5333-4630
MAIL:jun@naturalhigh.co.jp

<ご注意>
取材希望の方は予めナチュラルハイ宛てにご連絡ください。
折り返し会場と時間をお伝え致します。
また会場のセキュリティ上の理由から、報道関係者以外の入場は固くお断りいたします。

監督インタビュー第四回 「チャリティAV企画の今後について」

■チャリティAV企画の今後について
細字=インタビュアー
太字=サックン(監督)


―では諸問題が発生した際の率直な感想をお聞かせください

それは悔しいですよ。あんなに喜んでくれた子供達の顔がモザイクで見れないんですから。自分はそんなに悪い事を、やましい事をしているのかと悲しくなりました。それにメディ倫の人間から「本当に行くとは思わなかった」とか「一般作でやればいいじゃん」なんて言われるし、小バカにされているようで本当に悔しくて。

仮にメディ倫の言うようにボランティアシーンだけを抜き出して一般作として売ったとして、そんなの売れると思いますか?絶対に大して売れないですよ。売れないという事は寄付してあげられる金額が微々たるものになるって事だし、それじゃ気持ち悪い自己満足だけで終わってしまうじゃないですか。

自分はAV監督で、AVを撮る事しかできないから、歌手がチャリティーコンサートをやるように、AVでチャリティをするしかなかったんです。それが一番お金を作ってあげられると思ったんです。たくさんお金が作れれば、それこそ井戸を掘ってあげられるかもしれないし、高価な薬を揃えてあげる事だってできるかもしれないし、本当に色々な可能性を考えてたんです。

それがまさかこんな所でつまづくなんて思いませんでした。善意だけじゃダメなんだなんて納得したくありません。裸商売の人間は人助けなんてするなという事なんでしょうか?



―では今後この問題をどのように提起していきたいですか?

今後は作品の発売以外にも、全国のショップさんに募金箱を置いてもらったり、実際に募金箱を持って街角に立ったりする予定なんですが、まずはユーザーさんにも同業者さんにも「エロビデオを買う」という行為であっても、それが人助けになる場合もあると伝えたいです。

それとモザイクの問題は別として、仮にうちが今回失敗してしまったとしても、他の色々なメーカーが真似してくれればいいと思います。常に業界の問題児と見られているナチュラルハイでもこれだけの事ができたんですから、もっと大手のお金のあるメーカーならさらに大きな事ができるでしょう。そうなればうちよりもっと上手に社会貢献してくれると思うし。

エロ業界への風当たりが強くなる一方ですが、それほど大きいわけでもないメーカーが、単独でこういう活動できたんだという実績を残せればそれでいいです。エロで儲け一辺倒というんじゃなくて、もっと可能性があるんじゃないかと思ってます。

海外ではポルノ女優などでも普通にボランティア活動をしたり、チャリティ活動をして社会的にもそれが認知されているんですから、日本で同じ事をしたって良いと思うんです。

こんな事を言うと偉そうに聞こえるかもしれませんが、様々なメーカーがこういう地道な活動を続ける事で、少しでもエロというジャンルの、もっと言えば "表現活動" の可能性や社会的な認知度を高められれば嬉しいなと思っています。

監督インタビュー第三回 「表現規制の壁」

■表現規制の壁
細字=インタビュアー
太字=サックン(監督)


―この企画はあまりに壁が高くて、一時期は発売が危ぶまれたという話を聞いていますが、やはりネックになったのはAVというメディアのせいですか?

はい、すべてエロという部分が問題になりました。この裸の大陸シリーズは、1~3作目までは「ドキュメンタリー性を重視する」という理由で、現地の人達には一切修正を入れてないんです。メディ倫がそれで通してくれていたので。それが4作目の時にちょうど日本のユニセフなどが児童ポルノに対して規制の声を挙げて話題になっていたんですけれども、モロにそれの余波を受けてしまって、現地の人の中で未成年と思われる人や子供達にすべてモザイクを入れなければならなくなりました。それまではOKだと言われていた内容なのに、いきなりメディ倫の基準が変わってしまったんです。


―それは今回のチャリティー作品でも同様なんでしょうか?

はい、それが一番の問題になりました。今回は撮影の3ヶ月も前にメディ倫に「次はAVの他にボランティア活動の模様も撮影しに行く」と伝えてあったんですが、その時にメディ倫の担当者から「それはその時に考えます」としか言ってもらえず、実際に撮って編集して審査を受けたら子供にはすべてモザイク、未成年の疑いのある人物にもモザイクと。

世の動きに敏感でなければならない部分があるのはわかりますが、それにしたって倫理基準というものを、世間の論調に少し変化があったからって急激に変えるというのはおかしいですよ。現に1~3作目まではメディ倫が「それで平気だ」と言って審査を通してくれていたんですから。



―それはボランティア活動をしている場面でもなんですか?

そうです。エロシーンではなくても全てです。それでこちらもそれはおかしいし、何ヶ月か前まではOKだと言ったじゃないかとか、単純に絵として考えてもイビツ過ぎると反論したんですが、全く取り合ってもらえず、ダメなものはダメの一点張りで。

この作品の趣旨は「エロでも救える命がある」とある意味の啓蒙活動をすると言う目的もあるのに、今のメディ倫の基準では、肝心の子供達が喜んでくれている場面とか、元気に遊んでいる場面とか、新しい文房具で勉強したり絵を描いたりっていうシーンは、全部画面一杯のモザイクになってしまうという事なんです。

エロに対する風当たりが強いのは重々承知していますし、倫理団体やAVメーカーが守らなければならないラインがあるという事も理解していますが、今回のケースでそれはないんじゃないかなと、そして何よりあやふや過ぎるだろうと。



―では今回の作品はボランティア活動のシーンがモザイクだらけになってしまったんですね?

そうしないと売らせて貰えないんだから仕方ないですよ。社内には「徹底的に戦おう!」とか「発売を強行してしまえ!」という過激な論調もあったんですが、でもそれをやってしまったら一番の目的が果たせなくなる恐れがあったんです。一番の目的というのは、1本でも多く売ってお金を作って、それを全額寄付して、もっと色々な手助けをしたいという事です。

だから今回はその最大の目的の事だけを考えてこっちが折れました。決して納得したわけではないですし、今後もおかしいという訴えかけは続けますが、こればかりは「どこがゴールか?」という優先順位の問題です。手段と結果とで、こちらの我は捨てて結果だけを取りました。

本音を言えば現地の人達の表情なんかを全部映して、世間に対して「たかがエロでもこれだけの事ができる」とアピールしたかったんですけど、残念な事に今回はこうするしかありませんでした。

監督インタビュー第二回 「なぜAVでボランティア活動を?」

■なぜAVでボランティア活動を?
細字=インタビュアー
太字=サックン(監督)


―裸の大陸の最新作で、なぜボランティアやチャリティーをやろうと考えたのでしょう?

撮影でアフリカなどの貧しい国を訪れた時に、さっきも言いましたが日本では普通に有り余っている物がないという状況を頻繁に目にしました。食べ物も水も足りないとか、もしくは無いとかいう状況なんですが、それでも現地の人達はそれが普通だと思って生活しているんです。そういう生活をほんの何日かでも共に過ごすと、TVを通して見るだけの場合とはまるで違って、自然と何か自分に手助けできないのかな?という感情が湧き上がりました。

それで4作目を撮影し終えた帰りの飛行機の中で「もしまたアフリカに来れたら食べ物でも水でも何か持ってきてあげたいな」とうっすら考え、日本に帰った時に企画会議の席で会社に「次はAV撮影以外にボランティア活動もやって来ませんか?」とダメ元で相談したんです。そうしたら会社から「ぜひやろう!」とOKが出て今回の企画が走り出しました。

最初は前に見たTV番組の企画が頭にあって井戸でも掘ってみようかと思ったんですが、あれこれアイデアを出した結果、会社が寄付金を100万円用意してくれたんです。まずはそれをどうにか上手く使って何をどこまでやれるのか勉強しようという話になって、今回の撮影の際にその100万円を使って家を建てたり食料を配ったりしました。



―今回は海外のボランティア団体が協力してくれているそうですが?

はい。この企画がスタートした時に、色々と協力してくれそうな団体を探し回りました。まず第一に「エロだけど平気ですか?」という問い合わせから始まって。そうしたらたまたまケニアの団体を紹介してくれるという人が見つかりました。その人に仲介してもらって、今回協力してくれたボランティア団体と知り合えたんです。そこは例えばユニセフなどと比べると規模は小さいんですが、名前も堂々と出してオープンな姿勢で協力してくれる事になったんです。

それで日本からただお金だけ持って行くのも嫌だなと思い、現地の人が本当に欲しがっている物を聞き取ってもらって、100万円の中でやりくりして出来る限りの物資を揃え、女優の佐伯さんを含めた自分達の手で配ったり、家を建てる作業を手伝ったりしました。

その団体は孤児院や未亡人の施設を運営しているんですが、孤児だけで200人くらいいるんです。その子たちにまず文房具を揃えてあげて、次に食料を配りました。それでもまだお金が余ったので、環境の悪い家に住んでいる人のために新築の家を5軒建てました。日本では考えられないですけど、ほんの何十万円かで5軒も家が建てられるんです。

当初はそういう活動の模様の他に現地でAVも撮影し、ひとつの商品として発売しようと思っていたんですが、AVを撮影し終えて日本へ帰る飛行機の中でまた悶々と考えまして。どうせなら最初の100万円だけじゃなく、売り上げの一部を寄付できないかなと。だって100万円でも色々とできたんですから、もう少し金額が多くなればもっと何かできるんじゃないかなって。ちょっと食料と水を買ったら無くなっちゃうかと思っていたのに、それ以外にまさか家を5軒も建てられるなんて思いませんでしたし、本当に喜んでもらえて、感謝してもらえて、単純に嬉しかったですし。それでまた会社に相談したところ「そんなけち臭い事を言わず全額寄付しよう!」と言われ、今回の企画の形が決定したんです。

監督インタビュー第一回 「裸の大陸シリーズについて」

■裸の大陸シリーズについて
細字=インタビュアー
太字=サックン(監督)

―「裸の大陸」を制作したキッカケを教えてください

AVオープンのチャレンジステージというイベントがあって、そこに出す作品をどうしようか考えている時に、アフリカ等の日本人がTVでしか知らないような土地に行って、現地の人とSEXしたら面白いかなと思い付いたのがキッカケです。


―現在「裸の大陸」は4作まで発売されていますが、撮影してみての感想をお願いします

1作目がエチオピア、2作目がパプアニューギニア、3作目が南米、4作目でまたエチオピアに行ったんですが、やはりどこもまだまだ未開の地だというのが現状です。未開ゆえの利点というのもあるのですが、やはり不便さの方がより強く感じられ、日本がいかに豊かな国なのか思い知りました。

それと土地勘もその地方のローカルルールもわからず、現地でたまたま話しかけて来てくれた人にお願いしてその場でナビゲーターになってもらったケースもあるんですが、そういう案内者がまったくいなくて、某電波少年のような事を本当にガチンコでやるハメになってしまったのも思い出深いです。



―撮影中のトラブルやアクシデントなどはありましたか?

細かいトラブルまで入れたらしょっちゅうでした。車が動かなくなった時は機材も運べないし人の移動もできないし途方に暮れました。それと特にアフリカでは水が用意できないとか、絶対的に足りないという事態が起こって、女の子がいてAVの撮影だというのにシャワーも無理なら綺麗に身体を拭く事すら難しい状況で。日本では水道の蛇口をひねればいくらでも水が出てくるのが当然なんですが、日本の当然が海外でも当然なわけじゃないと思い知らされました。


―「裸の大陸シリーズ」を通して想うことは?
初めは本当に軽い思い付きで、馴染みのない異国で外国人とSEXをすれば面白いというだけだったんですが、やはり一度SEXというある種の極限状態を共有してみると、言葉や文化が違っても通じ合える部分が多いんです。変に美化するわけじゃなく本当に。

それに場所も全く何もかもわからない土地ですから、スタッフも女の子も日本で普通にAVを撮影する時とはテンションというか、空気がまるで違うんです。だからユーザー視点では女の子の表情とかに注目してもらうと面白いんじゃないかと思います。その子が日本でやっている他のAVとはノリから表情から別人になっているので。

2008年8月12日火曜日

みなさん、はじめまして


アダルトビデオ監督のサックンです。
注)写真は主演の佐伯奈々さんです。
このブログではナチュラルハイから発売予定の、
「裸の大陸チャリティープロジェクト」
に関する様々な情報(作品の詳細や、イベント情報など)
更には写真や動画などで現地での生活をレポートしていければと思ってます。
そんな感じでよろしくおねがいします。