2008年8月15日金曜日

監督インタビュー第四回 「チャリティAV企画の今後について」

■チャリティAV企画の今後について
細字=インタビュアー
太字=サックン(監督)


―では諸問題が発生した際の率直な感想をお聞かせください

それは悔しいですよ。あんなに喜んでくれた子供達の顔がモザイクで見れないんですから。自分はそんなに悪い事を、やましい事をしているのかと悲しくなりました。それにメディ倫の人間から「本当に行くとは思わなかった」とか「一般作でやればいいじゃん」なんて言われるし、小バカにされているようで本当に悔しくて。

仮にメディ倫の言うようにボランティアシーンだけを抜き出して一般作として売ったとして、そんなの売れると思いますか?絶対に大して売れないですよ。売れないという事は寄付してあげられる金額が微々たるものになるって事だし、それじゃ気持ち悪い自己満足だけで終わってしまうじゃないですか。

自分はAV監督で、AVを撮る事しかできないから、歌手がチャリティーコンサートをやるように、AVでチャリティをするしかなかったんです。それが一番お金を作ってあげられると思ったんです。たくさんお金が作れれば、それこそ井戸を掘ってあげられるかもしれないし、高価な薬を揃えてあげる事だってできるかもしれないし、本当に色々な可能性を考えてたんです。

それがまさかこんな所でつまづくなんて思いませんでした。善意だけじゃダメなんだなんて納得したくありません。裸商売の人間は人助けなんてするなという事なんでしょうか?



―では今後この問題をどのように提起していきたいですか?

今後は作品の発売以外にも、全国のショップさんに募金箱を置いてもらったり、実際に募金箱を持って街角に立ったりする予定なんですが、まずはユーザーさんにも同業者さんにも「エロビデオを買う」という行為であっても、それが人助けになる場合もあると伝えたいです。

それとモザイクの問題は別として、仮にうちが今回失敗してしまったとしても、他の色々なメーカーが真似してくれればいいと思います。常に業界の問題児と見られているナチュラルハイでもこれだけの事ができたんですから、もっと大手のお金のあるメーカーならさらに大きな事ができるでしょう。そうなればうちよりもっと上手に社会貢献してくれると思うし。

エロ業界への風当たりが強くなる一方ですが、それほど大きいわけでもないメーカーが、単独でこういう活動できたんだという実績を残せればそれでいいです。エロで儲け一辺倒というんじゃなくて、もっと可能性があるんじゃないかと思ってます。

海外ではポルノ女優などでも普通にボランティア活動をしたり、チャリティ活動をして社会的にもそれが認知されているんですから、日本で同じ事をしたって良いと思うんです。

こんな事を言うと偉そうに聞こえるかもしれませんが、様々なメーカーがこういう地道な活動を続ける事で、少しでもエロというジャンルの、もっと言えば "表現活動" の可能性や社会的な認知度を高められれば嬉しいなと思っています。

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